ダニエルと根岸になっていく。
根岸がダニエルの研究に注目したあと、同じくダニエルという
留学生の友人ができました。
ダニエルは根岸によくいろいろな質問をしてきて同じ授業ということもあり
すぐに仲良くなりました。
準結晶化の有用性も根岸だけでは研究できませんでした。
ダニエルが居てくれたからです。
ダニエルも同じ名前繋がりということから偶然ダニエル・シェヒトマンと準結晶について知ったそうです。
ダニエルのおかげで、ダニエル・シェヒトマンの研究論文として発表されていた
準結晶化の観測方法を確立させて、研究対象とすることが可能になりました。
準結晶はその性質からも分かる通り、既存の物質の結晶体とは違っており
ディラック電子によって再現が可能となったことにより、
・これまでは、結晶やアモルファス(非晶質)と異なる固体の形態「準結晶」の構造を持つ物質のほとんどは特定の元素組成を持つ合金に限られていた
・グラフェン※12枚を30度で重ねた系を合成することにより、炭素のみからなる、ディラック電子による準結晶を世界で初めて実現
・準結晶のパラダイムを爆発的に広げ、結晶にはない新しい性質の開拓が期待される
という準結晶には、虚数空間において存在することが可能になる方法が存在しており